1億溶かしたマナオのマナマナマネー考察

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バブルと行動ファイナンス 投資における癖を知ることの重要性

自分のトレードの癖に翻弄されたマナオです
本日の記事のテーマはずばり「行動ファイナンス」です。

行動ファイナンスという概念はこれまでの金融工学で導き出せなかった答えを明らかにした分野でもあります。
金融工学において非合理的な相場であるバブルの発生はあり得ない現象とされています。その一方で行動ファイナンスでは投資家は時に理性的な判断を欠いた選択を行う傾向にあることを明らかにしました。

需要と供給で決定する株式市場において、投資家は合理的な判断を下すモノだとした伝統的なファイナンス理論において、バブルはアノマリーでしかありませんでした。

行動ファイナンスでは、合理的な水準を上回っても過熱するバブルの環境において、投資家は理性的な判断を下すことができず、売却ではなく購入する心理状態を明らかにしました。 

 

つまり行動ファイナンスとはトレードにおける人間の心理状態を表したものです。
代表的なものに以下のケースがあります。

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①自分が惚れ込んで買った株はまだまだ上がると過信する。
②株価が上がると早く買わなくてはという心理状態に陥る
③株価が下がってしまっても損切りすることができず、塩漬けにしてしまう。
④少し上がっただけでも利益がでた段階で売却してしまう。
⑤下落が続いたのでそろそろ上昇するだろうと勢いで購入する   etc

気づいた方もいるかと思いますが、上記の事例には相反する行動が含まれています。まだまだ上がると思い込む①と少し上がったから売却をする⑥は相反するものですが共通しているポイントがあります。
それは、どちらも伝統的なファイナンシャル理論からすると非合理的な選択であるということです。
売り時を逃すのも、利益が出たらすぐに売却するのも非合理的な判断とされます。

 

あえて上記の行動を分類するならば①、②、⑤に該当するパターンAと③、④に該当するパターンBが出てくるでしょう。
パターンAはマナオタイプです笑
リスクを取って、投機をしてしまうような癖をもったトレーダーです。
パターンBは守りに入るプライドの高いタイプといえます。
一見、堅実に思えますが、自分の失敗を認めないため損切りをすることができない傾向にあるようです。その一方で利益が出ると売却したくなるという特徴を持ちます。

バブルのタイミングではパターンAは一気に儲けますが、バブルが収束し、買いが買いを呼ぶ異常な状態が終わると、同じだけ損失を作るタイプといえます。

はい!私のことです!!!!

このような行動ファイナンスについて触れられた投資の書籍は多いですが、
ただなんとなく読むのではなく、自分の投資の癖を行動ファイナンスに照らし合わせて知ることが重要です。

損失を埋めようとして、理性的ではない投機を行ってしまったマナオはもっと早くこのことの重要性に気付くべきでした。

自分のしようとしている取引が合理的なものなのかをよく、理解する必要性があります。
特に株式市場は理性的でない投資家や機関投資家によって意図的に操作される傾向にあります。理性的に立ち回ることができれば損失を回避する資産を失わない投資家になれるでしょう。
そのために必要なのが、投資を行う上でのルールです。
自分で決めた理性的なルールを超えた取引をしないことで非合理的な判断を防止することになるでしょう。
無論、利益を上げる機会を失う可能性もありますが、長期的には損失をださない取引となり財産を守ることにつながるはずです。

私もルールさえ守っていれば無一文にはならなかったとおもいます。

最後に・・・

 近年は理性的すぎるシステムによるトレードが主流になってきました。ただ、そのことがさらに株式市場を歪めてしまっていると感じます。
システムによる判断を逆手に取った取引がみられるようになり、以前よりも不確実な市場になってきています。
非合理的な感情と理性的すぎるシステムが生み出す、カオスな相場が今の金融市場なのでしょうね。