1億溶かしたマナオのマナマナマネー考察

株で1億稼いで1億溶かしたサラリーマン、マナオの再起をかけた株と考察のブログ

ミュゼ(RVH)とラ・パルレから見る脱毛・エステ業界の成長性と美ンバウンド

お久しぶりです。

いまだ相場に戻れていない崖っぷちサラリーマンのマナオです。

今回は個人的に今、最も面白い企業の1つであるRVHを分析し見えてきた

脱毛・エステ業界の成長性をチェックしていきたいと思います。

 

今回取り上げる企業は

脱毛業界最大手のミュゼプラチナムとエステ業界で知名度抜群のラ・パルレとなります。

ミュゼはRVH(6786)、ラ・パルレはニューアート(7638)の子会社となります。

おそらく上場しているエステ・脱毛企業は上記2社のみになると思います。

※ニューアートはボロ株で超有名だった旧シーマ(ダイヤモンドシライシ)です。

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RVHとニューアートの決算状況

まずは両社の親会社の直近の決算状況を分析します。

ニューアート

  前期 2期前 3期前
決算期 2016年3月期 2015年3月期 2014年3月期
会計方式 日本方式 日本方式 日本方式
決算発表日 2016年5月10日 2015年5月15日 2014年5月15日
決算月数 12か月 12か月 12か月
売上高 9,707百万円 6,651百万円 7,689百万円
営業利益 1,470百万円 156百万円 -678百万円
経常利益 1,474百万円 48百万円 -731百万円
当期利益 1,134百万円 119百万円

-1,235百万円

RVH

  前期 2期前 3期前
決算期 2016年3月期 2015年3月期 2014年3月期
会計方式 日本方式 日本方式 日本方式
決算発表日 2016年5月13日 2015年5月15日 2014年5月15日
決算月数 12か月 12か月 12か月
売上高 18,069百万円 5,228百万円 476百万円
営業利益 2,822百万円 474百万円 -159百万円
経常利益 2,856百万円 545百万円 -175百万円
当期利益 2,086百万円 1,005百万円 -181百万円
 yahoo! ファイナンスより

 

両社とも前期よりV字で業績が回復しています。

ニューアート(シーマ)がラ・パルレを買収したのは2014年。

RVHがミュゼを買収したのは2016年の1月となっており

ラ・パルレは通年で売り上げに寄与

ミュゼは四半期のみの寄与となっています。

 

上記決算からそれぞれ美容事業のみ取り出して分析を進めます。

ラ・パルレ(26店舗)            ミュゼ(185店舗)

売上・・・約30億              売上・・・82億

利益・・・約3億               利益・・・17億

(1年間の業績)               (3か月間の業績)

 

こうやって比べると実は規模が全く異なっていることがわかりました。

店舗数で比較してもミュゼのほうが7倍多く、通年で概算してみると

売上ではミュゼのほうが10倍以上の売上規模を誇ります。

 

トータルエステのラ・パルレよりも脱毛専門のミュゼの方が

ビジネスとしてはるかに上回っていることが分かります。

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美ンバウンドとエステ・脱毛

現在、中国人のバク買い(インバウンド需要)が一巡してきたといわれていますが

今後は買い物ではない、体験型の需要がますます増加することが予想されています。

その最たるものが美容体験です。

それを強引ではありますが「美ンバウンド」という名称で最近では取り上げられるようになりました。

 

日本に旅行に来て美容体験をするという要素からすると美容脱毛は選択肢には入りません。(脱毛を受けて毛が抜けるわけではなく、何度か通ううちにお手入れしやすくなるというものであるため)

そのためトータルエステを展開する企業のほうがより恩恵を受ける可能性があります。

顧客単価自体は脱毛専門よりも高い傾向にあり、高級志向をより強めることでブランド力を発揮していく戦略をとると予想します。

 

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ミュゼの勢いと脱毛サロンビジネスの巧みさ

脱毛業界は美ンバウンドの効果は受けられないと予想しますが

それ以上に国内の需要がまだまだ強い点からそれ以上に成長できるポテンシャルを感じます。

ミュゼに関していえば、昨年、もともとのミュゼのオーナーであったジンコーポレーションが事実上の破たんに追い込まれたもののRVHによる巧みなM&Aにより事業が引き継がれました。

その余韻が残る中で3か月で売上82億、利益17億を生み出した力は驚愕です。

※売上と利益は施術ベースのためよりすごい

 

予約がなかなか取れないことも有名であり、まだまだ店舗を増やしていける要素が整っています。

(RVHにまとまったキャッシュが蓄えられたら、攻めの投資をスタートするのではないかと予想します。)

 

全店舗の機械が最新化されて最大で2倍のスピードで施術が可能になったにもかかわらず予約が取りづらいということはそれだけ顧客が増加している証拠にもなります。

安くて早くなって、経営も安定したという要素でジンの破たんの影響を受けずにいい流れで再成長へ向かっているという印象。

 

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永久脱毛ではなく、あくまでお手入れしやすくするという絶妙な隙間をついたのが脱毛ビジネスです。

掃除をルンバがしてくれるような日常における時短と美容を結び付け、お手頃の価格からスタートすることができるのが戦略として光っています。

整形⇒エステ⇒脱毛の順で美容のハードルが下がっており、パーマをあてに行く感覚で通うのが脱毛サロンであり、価格のお手ごろさや格式の低さから、学生もメイン顧客になっています。

若者と働く女性では同じビジネスモデルが通用しないことが多いのですが、社会人になって脱毛から卒業というのは概念がない点も強みです。

 

美容意識が高くない人へ「もお手入れのしやすさ」という観点から需要を喚起することができれば、市場はさらに広がっていく可能性があります。

高級路線ではなく、一般大衆へ市場を拡大させていけた点がエステ業界と脱毛業界の市場の差につながっていったのだと思います。

脱毛サロンの店舗数の増加スピードははエステ業界よりも勢いがあります。

 脱毛ビジネスの海外展開

美ンバウンドの恩恵は受けづらいもののミュゼの脱毛ビジネスのスキームは東アジアの国々でも直接展開できるものであると感じます。

ミュゼでなら脇の脱毛は100円でできますが、韓国では1万円前後かかるようです。

(脇脱毛100円は最も気になる部位を安くして、来店しているうちに他の部位も契約したくなるという巧みな戦術。)

 日本の脱毛業界はそのビジネススキームを海外展開できる可能性があるので国内需要のさらなる深耕とともに海外展開に注目したいところ。

 

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このバナーよく見ますね。↑広告ではないです。コピペです 池田エライザ様!!

脱毛サロンとエステサロン優れたビジネスはどっち?

今回は現時点での売上と利益、成長を含めて脱毛サロンに軍配をあげます。

ミュゼに関していえば185店舗あり、まだまだ成長性があるのは純粋にすごいといえます。

地方にも展開でき、利益が出せていることからも大手のブランド力で今後美容業界で一強になれる力も持っています。

敷居が高めの美容業界に一般大衆全体をメインターゲットにし、市場を広げてきた脱毛業界の今後の展望や美容業界全体に与える影響を今後は期待します。

 

最後に・・・

RVHはとてつもなくヘンテコで博打がうまい面白い企業ですのでミュゼも含めてRVHの分析なんかも記事にするつもりです。

 

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