1億溶かしたマナオのマナマナマネー考察

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徳島の阿波踊りと経済効果

今回のテーマは阿波踊りです。

阿波踊りは徳島県発祥の盆踊りですが、今年は市長と振興協会をめぐる対立で大きな話題となりました。

ことの発端は阿波踊りを運営する協会の赤字による影響ですがここでいくつかの疑問が生じます。

それは協会の赤字と踊り手側には全く関係がないということです。

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赤字の理由は有料の席で有名連の踊りを見ることができる桟敷席の払い戻し(天候等により)とのことですが、徳島の阿波踊りは有料の会場のほかにも歩行者天国のように自由に踊れる演舞場が存在しています。

つまり、有料の桟敷席がなくても阿波踊り自体は成立するということです。

ゴミなどの収集は地域のボランティアが精力的に活動しており、交通規制さえ例年通り行われておれば踊り手側には影響がなかった。

 

そういった背景がある中で徳島市の市長が出した結論が「総踊り」の中止だったのです。

この総踊りは有料演舞場の1会場で阿波踊りの最終日に行われるものですが、数千人の踊り手が一度に入場してくる様子は圧巻であり、松嶋菜々子主演の「眉山」という映画でも最後のクライマックスのシーンに使えれるほど迫力があります。

踊り手も見る側も最も楽しみにしている総踊りを中止したことで結果として振興協会は無料の別会場で総踊りを強行で行うこととなりました。

 

市長の判断は結果的にはチケットの販売減少だけではなく、阿波踊り自体が中止すると勘違いされてしまい、来場数が前年と比べて大幅に減ってしまいました。

有料席のチケット販売ということだけでなく、徳島市に観光でやってくる観光客の減少による経済効果の減少額は約25億円となりました。

数億円の赤字で解体された協会ですが、市長の判断ミスが招いた経済損失は25億円になってしまったということです。